God’s in his heaven,all’s right with the world
「神は天に在り、世はすべてこともなし」
これは「赤毛のアン」の最後のアンのセリフです。
これから辿る道が、たとえ狭い道だとしても、アンには分かっていた。
その道に沿って、つつましい幸せという花が咲き満ちるのだということを。
真摯に働くことの喜び、立派な希望、気の合う友人との友情、これらは自分のものになるのだ。
生まれつきの想像力を、夢に満ちた理想の世界を、なにものもアンから奪うこととはできないのだ。
そして、道にはいつも曲がり角があるのだ!
アンはそっとつぶやいた。
「神は天に在り、世はすべてこともなし」 (引用元)
原典は、ロバート・ブラウニングという詩人の
劇詩「ピッパが通る」(1841年) の一節で、人間の悲劇が描かれています。
言葉の解釈(下記「」内)はいろいろあります。
「人間の世界では色々と不幸があるようだが
天の視点から見ればそれは大したことではない。
人がどんなに喜怒哀楽のるつぼに身をすりつぶされていようと、
空を始め自然はそんなことには頓着せず悠々と広がっているではないか」
「神様は天にいらっしゃって、この世界は調和に満ちている」
世の中いろんな事があるけれど、すべて神様の導きどおりであり
ひどい嵐の夜も、やがて何もなかったかのように明るい朝がくる。
世界は、そのように出来ている。
悲しみに打ちひしがれる日も、喜びに涙する日も、平坦な一日も
すべてが神様に与えられた尊い日々なのだ。
『世界は 完璧で美しい』
10年前に、私が神様からもらったこの言葉の意味を
私はずっと考えていました。
『世界は、醜くゆがんでいる』という気持ちの方が昔は強かったです。
そんな世界で、小さな幸せを見つけて人は生きていくと思っていました。
スピリチュアル的な世界の見方をするようになって
『人生は、自分で選んで生まれてきた道程を楽しむためものなのだ』
『苦しみも全て、自分の人生に必要なものなのだ』
『神は決して罰を与えない。
世界の何もかもが、神から与えられた祝福なのだ』
と考えるようになりました。
なので、『 世界は 完璧で美しい 』のです。
『 神様は天にいらっしゃって
この世界は調和に満ちている 』のです。
God’s in his heaven,all’s right with the world ※
※この言葉は「新世紀エヴァンゲリオン」のネルフという組織の
シンボルマーク下にある英文でもあります。
・・・サードインパクトという悲劇も含めて
神が導く世界の調和を目指しているっていう意味でしょうか。
『赤毛のアン』は、高畑勲さんが監督した1979年の「世界名作劇場」以来
46年ぶりに、今NHKで『アン・シャーリー』としてアニメ放送されています。
嬉しくて嬉しくて、旧作を二回通り見直してから、新作と比較して見てます。
旧作には無かった『アンの青春』と『アンの愛情』を
これからアニメで見られるのが楽しみです。
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